2014-01-11から1日間の記事一覧

自称と他称

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「自称芸術家」は勝手に言ってるだけだが、「みんなの意見」で「他称」してもらえたら、それで「芸術家」に「なれる」というわけでもなかろう。 素数の音楽 (新潮文庫)作者: マーカスデュ・ソートイ,Marcus du Sautoy,冨永星出版社/メーカー: 新潮社発売日: …

一家言ある収集家

西洋音楽が貴重品だった時代には、一家言ある収集家が各地にいた。孤高の信念は芸術の原点かもしれない。私事だが、大学の恩師が学生を自宅に招いて、珍しい曲を次々弾いてくれたのを思い出す。 日経に金澤攝リサイタルの評を書きました(1/9)。ひとまず、…

純正品

1/9、日本センチュリー響の特別演奏会を聴いて、飯森範親が「大事な演奏会」と見定めて一生懸命やると、「桐朋系」指揮者の特徴がくっきりあらわれるんだ、ということがわかった。ここまではっきり特徴があらわれる「純正品」な感じは、今ではむしろ珍しいか…

自然の摂理

一方の、「欧米」ど真ん中を生き延びるなかで醸造されたユダヤ人ピアニストの過剰な装飾性と、他方の、文化的・地政学的運命として、どこまでいっても「新参」でありつづけるしかないのかもしれない「クラシック音楽家になった東アジア人」の過剰な律儀さを…