2014-02-25から1日間の記事一覧

ガルミッシュの元帥夫人の傍らにいるのはどなた?(岡田暁生『リヒャルト・シュトラウスと〈バラの騎士〉の夢』文庫版あとがき)

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オペラの終焉: リヒャルト・シュトラウスと〈バラの騎士〉の夢 (ちくま学芸文庫)作者: 岡田暁生出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/12/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る 最晩年のアリーチェ夫人が住むリヒャルト・シュトラウス家にス…

物語の誕生、モテ系の……(「ああ君か、実はついさっきまでボクはね……」)

「ああ君か、実はついさっきまでボクはね、絶世の美女と最高の時間を過ごしていたんだ。ほんの5分前まで、ちょうどいま君が座っているそこに、彼女はいたんだよ……」彼の話は本当かもしれないし、作り話かもしれないが、彼の目は真剣で、今もまだ、その女性…

昭和末期の常識がどこまで通じるものなのか……

「平成、終わったな」と、このところ日々思うわけですが、それはたぶん、昭和末期(バブリーなイメージで代表されるような)を知らない人たちが世の中にどんどん出てきて、新しい発想でいろいろなことを切り盛りしはじめる準備が整いつつある、ということだ…

端的にどうでもいい

「私が○○を好むのは、○○の数奇な人生に興味を惹かれたからではない」とイチイチ断り書きを入れるのは、「私が○○と付き合っているのは、決して財産目当てではない」と会う人ごとにイチイチ言い訳して回るのに似ている。財産目当てでも、運命的な恋愛でも、見…

そしてようやく……

そしてようやく男のintroduceが終わって、彼女とその音楽が語り始める。(書き言葉というメディアの特性ゆえに、その男の言葉を通してではあるが……。)はたして彼女は、その人生と音楽を結びつけるようなしぐさをみせるのか、そんなことをしないのか。あるい…