2014-04-02から1日間の記事一覧

コレクションの先に何があるか

たぶん私は蒐集・コレクションの機微がわからない人間でございまして、気がつけば、もう騒ぎが収束しているようなので人間は飽きるのが早いものだと思うわけですが、10年くらい前に大澤壽人が「発見」されて、その界隈(どの界隈?)でそれなりに評判になっ…

工場

19世紀のエンジニアはたぶん最先端の職業で、わたくしたちが子どもの頃もまだ、工業が「くに」を支えているのだと社会科の授業で八幡製鉄所から太平洋ベルト地帯までの「れきし」を教わり、工場見学というようなことがあったように思うわけですが、ひょっと…

借りたものは返す、貸したものはきっちり回収する

フロイトの精神分析はどうしたって患者が医者に依存・転移してしまうけれど、でも、有料の治療で金を払う・受け取ることで後腐れのない関係になっている。だからいいんだ、と柄谷行人が座談で言っているのを読んで、記憶に残って、ことあるごとに思い出す。…

ホワイトカラーに忍び寄る影?

ヤンキーな心性を持った人は昔からいて、階層がくっきり分かれたことで断層が顕在化しただけちゃうか、という冷静な「構築主義」は総論として間違ってはいない模範解答な気はするけれど、それと同時に、今の世の中は、アラサー新中間層のホワイトカラーさん…

誤字の文化史?

コピー・複製という近頃の機械のちょっと気の利いた機能を後生大事に「問題化」する程度のことで、文化とテクノロジーの関係の可能性の中心を射貫いているかのような雰囲気を醸し出すことができるのだとしたら、誤字脱字のない書物が事実上不可能である、と…

長くてデカい交響曲

まさかこんなところに何か気の利いた特別な話が転がっていると思っている人はいないと思うが、