2014-12-04から1日間の記事一覧

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音楽団体や音楽堂の広報が、「○○のテレビ出演決まりました!」という報告に力を入れるのは、「国民的娯楽」へのノスタルジーなのだろうか。でも、昭和の音楽家は、テレビにも(しょうがないから)「出てあげる」というスタンスだったんじゃないのかな。テレ…

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カーリュー・リバーが企画物でたまにちょっと光が当たるくらいか。 http://yohirai.asablo.jp/blog/2014/12/03/7508993 教会劇に何を言うか、この不心得者めがっ!この心ねじまがりし者に神のご加護のあらんことを。キリスト教さんが引き取ってくれそうにな…

怨恨から下克上へ

音楽関係の学会で、最近、50代以上で、大学ではその分野の「先生」を続けているのに学会を脱退する人が何人もいる、と聞いた。どうやら、選挙で役員になるのが嫌だから、ということらしい。30代40代で苦労して大学の専任になったら、学内の事務に加えて学会…

資料提供者への態度

増田聡先生の手元に佐村河内/新垣氏の作曲した作品の総譜の「写し」(と増田先生は呼んでいる)があるらしい。当然、正当な手段で入手したのでしょうが(正当な手段で入手したわけではない「写し」を用いて研究を進めるのは極めて異例であり、今回の使用が…

歌いやすさ(Sangbarkeit)は「自然」なのかな……

ドイツの音楽学者の歌曲史・歌曲論を読んでいると、シューベルト以前・ゲーテ時代の Gesellschaftslied の sangbar (歌いやすい)という理念・価値(音域が狭くリズム等が単純な有節形式)は natürlich と言い換え可能と見られているようで、さらにこれを v…

文献学の中国と言語学のインド

西洋のシノロジーの概説書を読んでいると、19世紀以後の近代文献学(要するに、書物をいかに扱うか)は中国で壮大に発展していた古典注釈の伝統に触発されたのではないかという話が出てくる。そして西洋にとってインドとは何だったのか、哲学(への仏教のイ…