2015-03-16から1日間の記事一覧

歴史哲学と劇場の世論

フォルケルのところで、いきなり「進歩史観」の語が出るとぎょっとするが、我慢して読み進めると、「音楽におけるドイツ」の史的展開とでも呼ぶべき論考に歴史哲学をどう絡めるか、ということであるらしいとわかってくる。一般的な説明……というかダールハウ…

identify as a universe

http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20150315/p2↑の続きで、まず宮本さんの教養としての音楽の本を読み直して、そこではAMZに至る18世紀のunivesal/general/allgemein概念のある種のヤバさへの直接的な言及がないらしいことを確認したうえで、三巻本のはじめの…

ポリフォニックなピアノ

シャコンヌ(バッハ/ブゾーニ)と渋いセレクションのショパン、これも渋いセレクションのラフマニノフのプレリュードで最後はプロコフィエフの6番のソナタ。さらにアンコールでシューマン/リスト「献呈」。単なる「美し系」ではなくエッジの効いた音で、…

温故知新

http://www.classicajapan.com/wn/2015/03/161046.html浅草オペラから藤原義江まで、カルメンやモーツァルトは、有名なナンバー(原語の場合もあれば訳詞の場合もある)を日本語の台詞でつないで上演していたようなんですよね。「モーツァルトのレチタティー…