2016-05-11から1日間の記事一覧

「理想・「夢」・「虚構」

見田宗介の言う「虚構の時代」の「虚構」を大澤真幸は virtual と言い換えているけれど、fictive ではないのか、気になって確認してみた。増補 虚構の時代の果て (ちくま学芸文庫)作者: 大澤真幸出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/01/07メディア: 文庫…

固有名論

現在を「言語論的転回」以後の世界と表象する20世紀の人文は、相対主義と流動化のなかで固有名だけは不動の特異点である、と考えることになっていたようだが、この立場を揚棄することはできないのか?固有名論は、Copyright や Trademark の思想(「みんなの…

4分の3拍子の6つ振り

東京音大が、広上淳一のコーディネートでパーヴォ・ヤルヴィの指揮者講習会をやった、というのをNHKが放送していたが、学生がジュピターの第2楽章を6つに分けて振ろうとするのを、ヤルヴィは即座に3/4の器楽オペラなのだから3つで振れ、と言っていましたね。…

時制と完了

そういえば、会話のドイツ語には現在完了 (habe .... ge---t) が頻出する。書き言葉の記述であれば過去形を使うようなことでも、会話では現在完了で済ませてしまっていた印象がある。ひょっとすると、外国人向けに、敷居を低くするために過去の事柄はとりあ…