2016-06-23から1日間の記事一覧

著作権処理

大宅壮一は私の高校の出身だったりするわけですが、文庫がアナログから先に進めないのは、公共施設での資料の著作権についての現行法規の壁がありそうですね。出版業が情報産業に転換するのに失敗しつつあるこの島の現状の副作用という気がします。力のあるI…

人材育成

アーカイブの危機を伝える文章が、ネット検索ベースで仕上げられている時点で、既に話か手軽ながネタ消費になりかけている。チームを組んで数年かけてアーカイブの全貌を調査して、その経過を売文して経費を稼ぎながら再生のプランにつなげる、という風に物…

行動のための言語/行動としての言語

tsiraisi.hatenablog.comこの件は、Verfremdungseffekte in der Chinesische Schauspielkunst と呼ばれているテクストがブレヒトの手元に残された草稿で、没後に遺稿集に収録されたものであるらしいことがわかった。日本語訳は千田是也が訳したブレヒト演劇…

「時代の空気」への郷愁

というのを喚起するだけでは、たぶん、アーカイヴは存続できない。大宅文庫がかつては採算が取れたそうだが、それは、自社で自前のアーカイヴを持つ新聞社の記者クラブから排除された月刊誌週刊誌が取材・調査報道するときのインフラとして機能していたから…

make-believe

Mimesis as Make-Believe: On the Foundations of the Representational Arts という書名を見て、「操作できる電子は実在する」(ハッキング)という言い回しを思い出したのですが、make believe は「ごっこ遊び」を指す熟語なのだとして、逐語的な「信じさ…

ホルンの替え管

ベートーヴェンやブラームスまでのロマン派のホルンの替え管は、具体的に調べると本当に興味深い。どこがどうなっているのか、ナチュラルホルンで吹いてくれると、目で見ながらサウンドの変化を確認できますね。7番の交響曲は、両端楽章が高いA管で、第2楽…