2016-07-02から1日間の記事一覧

日本美学界のサイバーパンク

フィクションの美学作者: 西村清和出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 1993/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (19件) を見る やっぱりこの本の第2章はとっちらかっていると思う。英米論理学に fictional discourse (非実在を…

三島由紀夫賞

2016年がこれで、伯爵夫人作者: 蓮實重彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/06/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見るその3年前がこれで、しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫)作者: 村田沙耶香出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日…

読みの善悪

学問共同体は、理念上、性善説で運用されていると言えそうだ、というのは、そうかもしれないと思うけれど、学問において有力な方法として活用されている「テクストを読む」という行為は、はたして、倫理上、善に回収できるのだろうか?学問共同体がテクスト…

「楽しみ」とは何か?

本屋でパラパラとページをめくったら、小説の話者と読者の関係が第3章で論じられていることがわかったので、やはり購入しないと仕方がないかと観念した。フィクションの美学作者: 西村清和出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 1993/03メディア: 単行本購入: 1…

デフレ時代に高等遊民な私が敢えて豊かさを装い、その体験を現象学めかして語ります

90年代からゼロ年代のフィクション論とは、結局のところそういう病理だったのではないだろうか。

仕掛け人の論理

大塚英志が学生時代に学んだプロップの民話分析を原資にして主張する物語論を、東浩紀は、「仕掛け人」の立ち位置、と形容していたかと思うが、そういうところがあるだろうなあと思う。民族音楽学からポピュラー音楽論や「新しい音楽学」に波及している旋法…