2016-07-27から1日間の記事一覧

ブリテンと二期会

思えばブリテンのオペラは戦後日本で結構継続的に上演され続けている。出演者の多いアンサンブル・オペラなので、同時代のドイツの劇場をお手本にして、「正しいモーツァルトの上演」を目標に掲げてスタートした二期会の活動と相性がいいんだと思う。オペラ…

進化とサインアウト

ここまでくると、満杯になった道具をはき出すためにPたちを戦場に送り出したり、「博士」(とは誰か?)のもとにPを搬送して在庫調整をしたりしなければならないらしいので、もういいです。*イスラム圏で問題になったと報じられた「進化」なるものも見た。…

「映画的」

蓮實重彦が「映画的」という形容詞を多用した評論家であることを知らない人がいるらしい。(=凡ミス。誰か教えてあげて!)かつて労働集約型農業を誇ったこの島の1980年代以後の全島を挙げてのヴァーチャル都市文化は、あほらしいくらい集約型で神経過敏に…

自動車問題

電車の中は無駄に電池を消費するだけだが、街中をノロノロ進む路線バスは、Pに最適なスピードであるようだ。ということは、渋滞気味の自家用車の運転中に強い誘惑がありそう。人目につくところで餌を撒くと、宣伝にはなるけれども反発も強い、とか、まあ、複…

中沢昭二「骨董病患者㊙カルテ」

「音楽」が扱われなくなってしまった1983年の芸術新潮の3月号から12月号まで、放送作家中沢昭二の「骨董病患者㊙カルテ」という読み物が連載されている。中沢昭二は大栗裕の歌劇「夫婦善哉」「雉っ子物語」「鬼」の台本を書いた、かつての仕事仲間である。前…

芸術新潮が音楽専用ホールに注目する1984年

前の記事に続きです。「音楽」というジャンルが消滅してしまった1984年の芸術新潮で、唯一「音楽」に関連する話題として出てくるのは、4月号から6月号まで3回にわたり「短期集中連載」された音楽専用ホールについての解説記事である。東北のバッハホール、大…