2016-08-03から1日間の記事一覧

1980年の糸井重里の知名度

芸術新潮1980年11月号が「アートとしての広告」ということで糸井重里のインタビューを取っている。この人が西武の広告を手がけるのはもう少し後(「おいしい生活」は1983年)で、NHKでテレビの司会をするのも1982年からだけれど、1980年には、既に知る人ぞ知…

80年代の世代論とマッチョの正体

芸術新潮1985年1月号は「われら昭和世代の美感」という特集を打ち、38人に執筆させている。東野芳明のような同誌の常連もいるが、辻井喬、澁澤龍彦、吉田喜重、池田満寿夫、横尾忠則、赤瀬川原平、唐十郎といった普段は取材されるだけのスターたちがいて、中…

「世紀末音楽研究所」と芸術新潮

1980年代の芸術新潮を眺めていると、西村朗と吉松隆のことが思い浮かぶ。この人たちは、理屈や主義主張で何かをやったというよりも、こういう時代を前提にしていたんだろうなあと思う。