2016-09-11から1日間の記事一覧

神に傅く

ナクソス島のアリアドネ2日目。並河寿美のギリシャ彫刻のような立ち姿を中心に据える見事な舞台でございました。喜劇役者たちが歌い踊る背後で静止し続けるのは、兵庫芸文の蝶々夫人の間奏曲で障子越しに彼女のシルエットを映したのを彷彿とさせたわけですが…

友情とは何か?

ロックやポップスのサウンドがどのようにして「尖る」のか、ということについて、部外者のいいかげんな論評は役立たずである、と日頃から苛立っているのであれば、役に立つ対案の議論を組み立てればいいだけのことだ。私は、ニッポンのクラシックは、どうや…

音程を指揮する

斉藤秀雄の指揮法はリズム(合奏のタイミングを揃えること)に注力している反面、音の上がり下がり、音程・メロディを脇に追いやる感じがある。「タ〜〜タッ、タン。ジャン。」というような決めのリズムのいわゆる縦の線はぴったり合うけれど、「ミ ファ フ…