2016-10-17から1日間の記事一覧

溶解 - 身体の消滅

堀朋平の本の登場人物たち(シューベルトとその友人)は、シラーからヘーゲルまでのドイツ哲学によって自らを語る言葉を獲得した(ドイツ・ロマン主義と観念論哲学は不即不離である)、という風に描かれていて、なるほどこれは東大美学・小田部ワールドであ…

ハイネ歌曲をどう見るか?

最後は着地点に苦労しているように思えた。中期のロマン主義はどこまで届いて、どこから先には届いていないのか、具体的には、ハイネ歌曲でシューベルトは何かが変わっているのか、変わっていないのか、そしてそのような変化(もしくは変わらなさ)には将来…