2018-06-02から1日間の記事一覧

ロッシーニとフランス革命

カール・ダールハウスのベートーヴェン論は、要するに、ベートーヴェンは音楽におけるカントである、という立場で書かれた批判的器楽論だと思う。カントが啓蒙を批判的に吟味するように、ベートーヴェンは、18世紀末に至る器楽の伝統を踏まえてそれを批判的…

トロンボーン登場:多様における統一の構造転換

音楽と感情作者: チャールズ・ローゼン,朝倉和子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2011/12/23メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見るチャールズ・ローゼンは、『音楽と感情』のプロローグで、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番第3楽章の冒頭…