オペラ

ラ・ボエーム(びわ湖ホール)

[2日目を観た感想を後半に追記しています。そして神奈川県民ホール公演が終わった3/28、最後にさらに追記。]プレトークに出させていただいた公演の本番初日。ベルリンから持ってきたアンドレアス・ホモキ演出は、冒頭では文字通り浮浪者として路上(もはや…

新国立劇場 清水脩「修禅寺物語」

若干の残席があることを昨日になって知り、行ってきました。

新国立劇場オペラトーク「修禅寺物語」

[最後のほうに、補足を少しずつ書き足しています]新国の「修禅寺物語」を観れないのはあまりに悔しいので、せめても、と思って、先週末、日帰りでオペラトークを聴いてきました。http://ent-nntt.pia.jp/event.do?eventCd=0922438&perfCd=001演出の坂田藤十…

「カーリュウ・リヴァー」補足

いずみホールで今週末に上演されるブリテンのオペラ「カーリュウ・リヴァー」の日本での過去の上演について、前の記事に書いたことの補足です。

新国立劇場の「修禅寺物語」、いずみホールの「カーリュウ・リヴァー」に武智鉄二を思う

新国立劇場で6月に坂田藤十郎の演出で清水脩の「修禅寺物語」があり、いずみホールでは5/16にブリテンの「カーリュウ・リヴァー」が能「隅田川」とあわせて上演されることになっています。http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/20000079_opera.html htt…

いずみホール・オペラ〜岩田達宗プロデュース〜「ランスへの旅」

佐藤美枝子(コリンナ)をはじめとして、関西出身の主役級の人たちをよくぞ集めたという感じのキャストによる公演(佐藤正浩指揮、ザ・カレッジオペラハウス管弦楽団ほか)。これだけ音楽的に充実していれば文句のつけようがないですね。ここでは、岩田達宗…

演出いろいろ、大栗裕「赤い陣羽織」(武智鉄二/井原広樹)、ウェーバー「魔弾の射手」(シュテークマン)、モーツァルト「フィガロの結婚」(グート)、ヴェルディ「アイーダ」(コンヴィチュニー)

大阪も東京も演出が話題のオペラが相次いでいますね。大阪では(=50回目になった大阪国際フェスティバル)、ザルツブルク制作をもってきた「フィガロ」が一昨日(4/20)に終わりまして、既に東京で話題になっているコンヴィチュニーの「アイーダ」は今夜で…

武智鉄二と関西歌劇団(『民族藝術学会会報』第72号)

民族藝術学会の会報に「研究ノート:武智鉄二と関西歌劇団」という文章を寄稿しました。

関西二期会第66回オペラ公演G. ドニゼッティ「愛の妙薬」

午後から二日公演の初日に行ってきました。尼崎のアルカイックホール。演出もこなれていますし、児玉宏さん指揮のオーケストラ(ザ・カレッジ・オペラハウス管)が素晴らしいかったです。児玉さんは、既に東京でも(主に楽劇指揮者として)ご活躍ですが、イ…

釜洞祐子プロデュース オペラ「カルメル会修道女の対話」

いずみホール。昨年の「春琴抄」に続いて、女性(たち)の生き方を問う作品。もしかすると、これがシリーズのひとつのテーマでもあるのでしょうか。主役級の人が集まり、女声が充実していました(ソプラノ:石橋栄実、尾崎比佐子など、メゾソプラノ:児玉祐…

「アマールと夜の訪問者」

午後、びわ湖ホール声楽アンサンブルの定期公演。シャルパンティエ「真夜中のミサ」と、メノッティのオペラによる、クリスマス・コンサート。後者は、演奏会形式とはいえ、ややお行儀が良すぎたかも。前者で、阪哲朗の指揮が、やや強引だったのも、気になり…

関西二期会第61回オペラ公演「椿姫」

尼崎のアルカイックホール。歌とオーケストラのバランス調整。独唱と合唱の交通整理といった舞台上のフォーメーション作りに終始して、声を競ったり、客席の涙を絞るべく畳みかけたりすることのない、不思議なヴェルディ(指揮:大勝秀也、大阪センチュリー…

シュトゥットガルトのラインの黄金

昨年の日本音楽学会関西支部例会シンポジウムでも、いわゆる「読み替え」の典型として話題になった公演。ASIN:B0002RNBNY面白いか否かといえば、面白いし、よく練り上げられた演出だと思いました。(舞台上は、20世紀初頭のクアハウスの出来事として、シチュ…

ベルク「ヴォツェック」

ザ・カレッジオペラハウスの二〇世紀オペラ・シリーズ。イタリアオペラがスター歌手の檜舞台だとしたら、ドイツオペラは、モーツァルトやウェーバーの時代から、歌(イタリア人ほど洗練されていない)と芝居(演出)と管弦楽のチームプレイ(ワーグナーの「…