ミート・ザ・プロミシング・アーティスツ第3夜

午後、いずみホール。関西の各種新人奨励賞を受けたソリストを紹介するシリーズの最終回。指揮の陳琳(小澤征爾推薦、1曲目は「こうもり」序曲)は、独特のルバートで、オーケストラをぐいぐい牽引できる人でした。ブラームス「ピアノ協奏曲第1番」の独奏は、中西誠(2001年大阪文化祭賞、2003年同奨励賞)。深い打鍵と熱い推進力が、ドイツ音楽の本格派と目されている人ですが、惜しいことに、ソナタ再現部の副次主題(要するに、同じ主題を提示部とは別の調で弾かねばならない箇所)で、道に迷ってしまう癖があるようです。次の演奏会のため、ここで退席。