奥田一夫コントラバスリサイタル

いずみホールでデビュー30周年記念コンサート。コントラバスのソロというと、巨体で軽快に動き回るかのような、大きさと軽さのギャップで魅せるエンタテインメント(ゲーリー・カーのような)を期待しがちですが、奥田さんは、バスらしさ(低音で支えながら、間接的にメロディや音楽をコントロールするノウハウ)が持ち味のようでした。その意味で、ロッシーニ「チェロとコントラバスの二重奏曲」(共演:向山佳絵子)や、ボッテシーニ「ヴァイオリンとコントラバスの二重協奏曲」(共演:玉井菜採)のほうが面白く聞けました。他に、タバコフ「モティヴィ」、クーセヴィツキ「悲歌」、ティボー「序奏、主題と変奏」(遅刻したので、1曲目のホフマイスターの四重奏曲は聞いていません)。