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「熱狂の人」ルネ・マルタン氏が来阪(おかかダイアリー)
http://okaka1968.cocolog-nifty.com/1968/2005/07/post_90fa.html
「熱狂の日々」音楽祭のプロデューサー、ルネ・マルタン氏が、関西での「熱狂の日々」(ラ・フォル・ジュルネ)を画策している?、という記事だったようです。
もし本当だとしたら、とても楽しみはお話ですよね。
関西のクラシックのお客さんについて、私の印象では、
(a) 年に数回、「これ」というコンサートを厳選して行く人。
(b) 友の会会員などになって、ホールについているお客さん。
が、割合、はっきり分かれているような気がします。
で、会場の雰囲気が、(a)タイプの外来有名人公演と、(b)タイプのホール企画では、随分違う気がします。
シンフォニーホールは、(a)タイプのお客さんをターゲットにした、ビッグネームを呼ぶホール。
フェニックスホール、イシハラホールは、自主企画を作り込んで(b)タイプのお客さんを持っているホール。
クラシック音楽会だったら、何でも行く、というタイプの人というのは、おられるかもしれませんが、コンサートの客層のベースになるほどの数はいないような気がします。
オーケストラもそうですね。
センチュリー交響楽団の演奏会は、(具体的にどういうルートでチケットが出回っているのか、具体的なことは知りませんが)、ちょうど博物館などの公共施設のように、気軽に府民の方が聴きに来ておられる雰囲気。(報道関係の招待客の席を一般と区別しないのも、客席の雰囲気が他と違うと感じる一因かもしれませんが……。)
一方、大フィルや京響は、昔からの固定客がおられるみたいですね。
で、「熱狂の日々」ですが。
もし、既存のフォーマットで、出演者やスタイルをパッケージングした形でやると、外来オケの場合みたいに、(a)タイプの人中心のイベントになるのかな、と思います。
それなりのお金をかけて、しっかり段取りすれば、一定の動員はありうると思います。
でも、それだと、一過性で終わる可能性が高い。
(文化庁のトップダウンで昨年行われたイベントみたいに。)
ホールとか関西の演奏団体(の事務サイド)を巻き込んで、それぞれのノウハウと特性を競い合うような形にしたほうが良いのではないかな、と思ったりします。
何もないところにゼロから作るというより、既存の資産を活かしつつ横断するようなイメージで。
あと、せっかくだから、府とか市で全面的にバックアップして欲しいですよね。
期間中、コンサートのチケットが、会場にアクセスする公共交通機関のフリーパスになるとか(海外でそんな例があると聞いた記憶があります)。
美術館とか公共施設が割引になるとか。
地域を上げてのイベントになれば、楽しそうな気がします。
実際にやろうとすると、色々、面倒そうですが、そこは、フランスからやって来たドン・キホーテの強みで乗りきって欲しいなと思います。