「ミート・ザ・プロミシング・アーティスツ2005」Vol.1

いずみホール。昨年大阪文化祭奨励賞を受けた高木和弘(ヴァイオリン)と松村英臣(ピアノ)が出演。人工的に音を操作する高木(サン=サーンス「協奏曲」第3番)と、ひとつひとつの音型を表現として切り出す松村(ベートーヴェン「協奏曲」第5番)は、改めて対照的な音楽家だと思いました。指揮の大河内雅彦は、バランスよくオーケストラ(大阪センチュリー交響楽団)をまとめてはいましたが、メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」の音楽はアーティキュレーションが曖昧。音を「切る」勇気がないような印象を受けました。