囃子堂〜和の室内楽空間・音満月・音新月〜

京都コンサートホール小ホール。能のお囃子を音楽としてコンサートホールで鑑賞しようという夏の企画も3年目で、すっかり定着したように思います。「お囃子は、各人が気合いを込めて演奏すれば自ずと合う。周囲に合わせようとすると、かえって力がなくなる」とされているそうです。これは、協調性といった常識的な「和」のイメージを突き抜ける、強い言葉だし、その言葉通り、お囃子が、語り・踊り・劇伴など、様々な表現領域をもつ懐の深い音楽であることを痛感しました。囃子染丸師匠の司会進行も上品で素晴らしかったです。