三原剛バリトンリサイタル〜ハイネと白秋の世界〜

いずみホール。詩人の名前をタイトルに出したリサイタルですが、比較的ポピュラーな曲をポンと並べたプログラムで、演奏は、持ち前の美声でなんとか歌いきったという印象。シューマン「詩人の恋」の細部は大づかみで詰め切れていないところが多々ありましたし、後半の日本歌曲(山田耕筰の白秋歌曲、「鐘が鳴ります」、「六騎」、「城ヶ島の雨」などと、団伊玖磨「5つの断章」)は、昨秋の京都のリサイタルのほうが集中していたように思います。ピアノ、遠藤玲子。