バイエルン放送交響楽団

午後、京都コンサートホール。マリス・ヤンソンス指揮。マゼール時代の極限まで緻密なアンサンブルから描線の太い演奏に様変わり。ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕の前奏曲で、崇高な金管、軽妙な木管、広場に群衆がひしめくような対位法など、輪郭のくっきりした描写に感嘆。シベリウス「ヴァイオリン協奏曲」では、フットワークの良いオーケストラもさることながら、五嶋みどりの中空に浮かぶような不思議な演奏に興味を惹かれました。他に、ベートーヴェン「交響曲第7番」。