大阪フィルハーモニー交響楽団第394回定期演奏会

ザ・シンフォニーホール。大植英次の指揮で、プッチー二「トスカ」(演奏会形式)。大植・大フィルがやれば、オーケストラが単体でまとまってしまい、それ自体としては端正で迫力十分だろうけれど、声が添え物になってしまう……というのは、ほぼ予想通り。横山恵子の透明な声だと、たとえ万全なコンディションであっても、(マリア・カラス演じる「強い女」の記憶を離れて)トスカを説得的に演じるのは、よほどの工夫しないと難しいかもしれません。あちこちで大活躍の福井敬(カヴァラドッシ)は、私には、何を歌っても同じに聞こえてしまいます……。福島明也(スカルピア)は手堅い好演。合唱、大阪フィルハーモニー合唱団。