エイプリルフール

今日4月1日はエイプリル・フールの日。日頃、堅実な日常を送っておられる方に「うそ」が解禁される日ですが、

日頃、言いたい放題の「音楽評論家」は、こういう日こそ、心を改めて、「ほんとうのこと」を書くべきでしょう。

……と決意して、知恵を絞ったのですが、どうしても「ホラ話」しか思いつきませんでした。

というわけで、

「この記事はエイプリル・フールのうそ・フィクションであり、実在の個人・団体・イベント等とは一切関係がありません。」

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<在阪4オーケストラが合同で、「大阪オペラの森(ノ宮)」計画を発表>

昨今のレパートリーの硬直化(複数団体が相次いで交響詩「シュトラウスは、我輩は英雄である、と語りき、による死と変容と愉快ないたずらと家庭騒動」(笑)を取り上げる、など)、および、活動のルーティン化を回避するため、在阪4団体(なにわフィルハーモニー交響楽団、大阪みれにあむ交響楽団、近畿フィルハーモニー管弦楽団、関西シンフォニカー交響楽団、以上順不同)は、20**年を目処に、発展的に解消して、合同で新体制へ移行する。

従来のコンサートホールにおける定期演奏会は廃止。日替わりで、新設される「大阪オペラの森(ノ宮)」ホールのオペラ公演のピットに入る。

同ホールは、関西の官民が結集した大規模プロジェクト。モーツァルト、ヴェルディ、プッチーニ等の人気オペラのレパートリー公演と、新作・新演出公演を組み合わせて、ほぼ連日、何らかの演目を上演する本格的オペラ・ハウスとなる。

また、旧4団体もしくは4団体選抜メンバーによる「フィルハーモニー・コンサート」が、年8回程度、予定されている。

オペラの経験により、オーケストラの表現力が広がり、交響曲演奏会の回数が現状の4分の1程度に制限されることで、レパートリーが精選され、「希少で特別な晴れ舞台」というオーケストラ・コンサート本来の姿が回復されると期待される。

*再度確認:この記事はエイプリル・フールのうそ・フィクションであり、実在の個人・団体・イベント等とは一切関係がありません。


<「なみはや国際音楽祭」リニューアル>

「なみはや国際音楽祭」(ひこ橋、なみはや国際音楽祭協会)は、近年中に、「なみはや国際音楽祭2.0」として、新体制へ移行することが明らかになった。

新体制のテーマは、「クラシック音楽宣言。」(「音楽は/感情的で、/残酷で、[……以下略……]」)

具体的には、「音楽の“こちら側”と“あちら側”」の融合を目指す。

「音楽のオープンソース化」への第一歩として、全てのリハーサルが一般公開され、その模様は、連日ポッドキャスト配信される。

また、小スペースを利用した新シリーズ「音楽のロングテール」では、小規模の古楽、ワールドミュージックの公演が拡充される。

企画立案、演奏団体・会場の選定には、予測市場やソーシャルブックマーク、SNSなどの手法が活用される。最終的に1シーズンの公演数は数万件にのぼると予想されるが、クークル検索、およびアマゾソのレコメンデーションと提携することで、好みの公演を瞬時に見つけることができるはず、と主催者は語る。

関連書籍:
にしうめだ・のぞみ著「クラシック進化論」(近刊予定)