2006年の仕事(新聞の演奏会評)

今年から、日経新聞(大阪夕刊)にも寄稿させていただいています。

購読してくださっている方から見れば「新参者」ですから、初心に戻ってひとつずつ確かめながら、でも、「こういう切り口があるのか」と、演目の選択も含めて(夏にはファミリーコンサートも取り上げてみました)、何かの新味を感じていただければ、というところからやり始めているつもりです。

徐々に、きれいな見出しを拾っていただけるようになっていると感じていて、これは良い兆候(文章の趣旨を読み取りやすくなっている兆候?)かもしれないな、と思っています。

京都新聞は今年で書き始めてから十年目ですね。

4月から芸能面のレイアウトが変わったようで、音楽評は、縦長のスペースに横書き、という新聞では珍しい体裁になりました。他の記事に埋没しない、読みやすい形を作っていただいたので、内容ももっと素直に頭に入るものにしなければ、と、まとめて読み直しながら、ちょっと反省しました。

9月の大フィル京都公演評は、大植英次さんについて書いた初めての文章ですが、割とうまく書けたのではないか、と我ながら思っています。

●日本経済新聞(大阪本社夕刊)

  • 「関西二期会「ガッツァニーガ版 ドン・ジョヴァンニ」 - 小品生かす演出と指揮」(2006年1月21日、アルカイックホール・オクト)、『日本経済新聞』大阪本社夕刊、平成18(2006)年2月1日、20頁。
  • 「京都アルティ弦楽四重奏団 - 曲ごとに奏者の個性」(2006年2月1日、京都府立府民ホール・アルティ)、『日本経済新聞』大阪本社夕刊、平成18(2006)年2月9日、24頁。
  • 「細かな工夫 表現に幅 - チョン・ミョンフン指揮 ロンドン響」(2006年3月15日、フェスティバルホール)、『日本経済新聞』大阪本社夕刊、平成18(2006)年3月23日、24頁。
  • 「自由な発想 構成に課題 - 古楽演奏会「王のパヴァーヌ」」(2006年4月20日、京都府立府民ホール・アルティ)、『日本経済新聞』大阪本社夕刊、平成18(2006)年4月27日、22頁。
  • 「ピアノで茶々、78歳の"ヤンチャ坊主" - スコダ指揮、関西フィル定期演奏会」(2006年5月26日、ザ・シンフォニーホール)、『日本経済新聞』大阪本社夕刊、平成18(2006)年6月1日、24頁。
  • 「場面転換、舞台の醍醐味 - 関西二期会「ノルマ」」(2006年6月27、28日、アルカイックホール)、『日本経済新聞』大阪本社夕刊、平成18(2006)年6月8日、24頁。
  • 「美しい連綿・無垢な歌 - タカーチ弦楽四重奏団公演」(2006年6月22日、いずみホール)、『日本経済新聞』大阪本社夕刊、平成18(2006)年6月29日、24頁。
  • 「バランス良く明快に - 京響創立50周年記念公演」(2006年6月24日、京都コンサートホール)、『日本経済新聞』大阪本社夕刊、平成18(2006)年7月4日、20頁。
  • 「王道と前衛 巧みな指揮 - 大フィル第400回定期公演」(2006年7月6日、ザ・シンフォニーホール)、『日本経済新聞』大阪本社夕刊、平成18(2006)年7月19日、24頁。
  • 「好みと感覚信じる頑固さ - 長岡京アンサンブル10周年公演」(2006年7月20日、兵庫県立芸術文化センター小ホール)、『日本経済新聞』大阪本社夕刊、平成18(2006)年8月1日、18頁。
  • 「東方趣味に合う甘い口調 - 大阪倶楽部コンサートシリーズ第8回」(2006年8月10日、大阪倶楽部四階ホール)、『日本経済新聞』大阪本社夕刊、平成18(2006)年8月22日、20頁。
  • 「子供飽きさせない工夫様々 - ヤング・ピープルズ・コンサート」(2006年8月14日、いずみホール)、『日本経済新聞』大阪本社夕刊、平成18(2006)年8月29日、22頁。
  • 「明快な構成、スマートに - 湯浅卓雄指揮のシューマン交響曲」(2006年9月30日、神戸新聞松方ホール)、『日本経済新聞』大阪本社夕刊、平成18(2006)年10月10日、20頁。
  • 「知的に抑えたドイツの奏法 - 三木裕子ピアノリサイタル」(2006年10月26日、京都府立府民ホール・アルティ)、『日本経済新聞』大阪本社夕刊、平成18(2006)年11月2日、24頁。
  • 「旋律スラリと伸び美しく - 中島慎子&加藤洋之リサイタル」(2006年11月25日、イシハラホール)、『日本経済新聞』大阪本社夕刊、平成18(2006)年12月6日、22頁。
  • 「表情豊か、全員が主役狙う - 大阪シンフォニカーのモーツァルト」(2006年12月1日、いずみホール)、『日本経済新聞』大阪本社夕刊、平成18(2006)年12月13日、24頁。

●京都新聞(夕刊)

  • 「井上道義指揮の京響定演 - 明快、安心して楽しめた」(2006年1月20日、京都コンサートホール)、『京都新聞』夕刊、平成18(2006)年2月23日、9頁。
  • 「村治佳織リサイタル - 奏法多彩 ギターの醍醐味満喫」(2006年2月7日、京都府立文化芸術会館)、『京都新聞』夕刊、平成18(2006)年2月28日、4頁。
  • 「お薦めコンサート4月 - R・シュトラウス「英雄の生涯」4楽団が定演演奏 「王のパヴァーヌ - 信長とイタリア・ルネサンス音楽」15世紀の音楽と舞踊を再現」、『京都新聞』夕刊、平成18(2006)年3月25日、7頁。
  • 「演奏能力高いが欠けた解釈 - 中村志麻バイオリンリサイタル」(2006年3月16日、青山音楽記念館バロックザール)、『京都新聞』夕刊、平成18(2006)年3月31日、4頁。
  • 「ハン・カヤ ピアノリサイタル - ブラームス、緻密な仕上げ」(2006年4月21日、京都府立府民ホール・アルティ)、『京都新聞』夕刊、平成18(2006)年5月12日、4頁。
  • 「しなやかな音の動き - モーツァルト生誕250年記念バイオインリサイタル連続演奏会第2回」(2006年5月18日、青山音楽記念館バロックザール)、『京都新聞』夕刊、平成18(2006)年6月2日、4頁。
  • 「すべてが成功、奇跡の舞台 - ボローニャ歌劇場 ベルディ「イル・トロヴァトーレ」」(2006年6月17日、びわこホール)、『京都新聞』夕刊、平成18(2006)年6月30日、6頁。
  • 「緻密だが自己主張も必要 - 高村明代ビオラリサイタル」(2006年8月8日、京都府立府民ホール・アルティ)、『京都新聞』夕刊、平成18(2006)年9月8日、4頁。
  • 「楽譜通りのリンプルな良さ - 大フィル京都演奏会」(2006年9月2日、京都コンサートホール大ホール)、『京都新聞』夕刊、平成18(2006)年9月22日、4頁。
  • 「宗教音楽のメッセージ生々しく - アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス京都公演」(2006年11月18日、京都コンサートホール大ホール)、『京都新聞』夕刊、平成18(2006)年12月1日、5頁。
  • 「「ミニヨン」舞台美術の美しさ示す 歌に乗せ語られる魅力「メサイア」 - 06京滋の演奏会から(下)声楽編」、『京都新聞』夕刊、平成18(2006)年12月15日、5頁。

●関西音楽新聞

  • 「骨太の音楽でドラマを牽引 - モーツァルト室内管弦楽団第115定期演奏会モーツァルト『イドメネオ』」(2006年1月9日、いずみホール)、『関西音楽新聞』645、平成18(2006)年3月1日、3頁。
  • 「異なった音楽性を示した姉妹の二重奏 - 児玉麻里、桃ピアノデュオ」(2006年5月16日、いずみホール)、『関西音楽新聞』649、平成18(2006)年7月1日、3頁。
  • 「気になった"室内楽"の不在 - 上森祥平ブラームス チェロソナタ リサイタル」(2006年7月15日、京都府立府民ホール・アルティ)『関西音楽新聞』651、平成18(2006)年9月1日、3頁。
  • 「深いタッチと巨大なパワーが持ち味 - 高橋孝輔ピアノリサイタル」(2006年9月22日、青山音楽記念館バロックザール)『関西音楽新聞』653、平成18(2006)年11月1日、3頁。