大フィルからFAXでプレスリリースが届きました。
「謹告:指揮者・曲目変更のお知らせ」として、大フィル第405回定期演奏会(2/22、23)と第44回東京定期演奏会(2/25)について、
[……前略……]
指揮者、大植英次が、頸部を痛め、医師より4週間の入院静養を勧告されたため、指揮者及び曲目を下記の通り変更して開催することとなりました。[……中略……]
指揮:クラウス・ペーター・フロール
曲目:モーツァルト/交響曲 第40番 ト短調 K. 550、チャイコフスキー/交響曲 第6番 ロ短調「悲愴」 作品74[……後略……]
ということだそうです。
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
[追加]
- 大植さんが首痛め入院 大フィル公演は指揮者変更(asahi.com)
http://www.asahi.com/culture/update/0215/010.html
- 指揮者の大植英次氏が入院(NIKKEI NET)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20070215AT1G1501J15022007.html
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
期待の高かったマーラー9番がおあずけになったのは残念ですが、4週間の静養という診断だそうですし、(もちろんチケットを購入して楽しみにしておられた方にはショック・ガッカリ、だと思いますが)ひとまず、大事ではなくてよかった、と考えてよさそうですね。
大植さんは、本当に絶え間なく激務をこなしておられたようですし、後に尾を引かないように、じっくり治して、また元気に復帰していただければ、と思います。
今の大植さんは、どこかに本拠があるというのではなく、大量の荷物とともにホテルからホテルへ移動の日々だったとも伝え聞いています。
大フィルでも、最初の数年、ご本人が先頭を猛然と走り、引っ張る形でやっていた印象でしたが、そろそろ、落ち着いた信頼関係で音楽に取り組む第二ステージなのかなと思っていました。
来版のたびに何か新しい話題があって、常に前のめり気味で興奮させられ通しだったファンにとっても、大植さんの「一回休み」は、一呼吸入れる良い機会かも。
個人的にも、年末に大植&大フィルの2004〜2006年総まとめみたいなCDを聴いて、
- アーティスト: 大阪フィルハーモニー交響楽団大植英次,ラヴェル,武満徹,R.シュトラウス,大植英次,大阪フィルハーモニー交響楽団,長原幸太
- 出版社/メーカー: フォンテック
- 発売日: 2006/12/21
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (2件) を見る
その上で、
大植英次は、派手な身振りや言動とは裏腹に、実は繊細で夢幻的な音楽が合う人だ。
(『音楽現代』2007年2月号、134頁。)
次は、開幕ファンファーレに続く繊細なカンタービレ主題みたいになるんじゃないかと、勝手に予測していたのですが、
だとしたら、「一時休養」は畳みかけるクレシェンド後のゲネラル・パウゼ。大きく深呼吸して、次の展開を待ちたいと思います。
-
-
-
- -
-
-
あと、こういう予期しない事態で代役が立った時は、そんな機会でもないと実現しない顔合わせで、意外に良い演奏になったりすることもあるので(最近では、ボッセの怪我で大フィル定期を振ったヴィンシャーマン、特に2回目の昨年末のブランデンブルク協奏曲は、編成を絞って各奏者の顔が見える大フィル定期では珍しい演奏会になりました)、2月定期は、予定通り、行かせてもらおうと思っています。