「思わずたじろいでしまう太さ」
「合意の上で一緒に絶頂へ」
……突然、何の話かと思われてしまいそうですが(そうでもないですか?)、スクリャービンです。
「音楽現代」4月号のCD評は、ベクテレフのスクリャービンと飯森範親指揮・山形交響楽団の2枚目のライブ盤を担当しました。(上の文章はその一部。どういう流れでそんなことを書いたかは、誌面でご確認ください。)
- アーティスト: ベクテレフ,スクリャービン,ベクテレフ(ボリス)
- 出版社/メーカー: (株)カメラータ・トウキョウ
- 発売日: 2007/02/20
- メディア: CD
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YSOライヴ2 R.シュトラウス「イタリアから」,ビゼー「アルルの女」
- アーティスト: R.シュトラウス,ビゼー,飯森範親,山形交響楽団
- 出版社/メーカー: オクタヴィアレコード
- 発売日: 2007/02/21
- メディア: CD
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神戸女学院では十年くらい週一回の音楽史の非常勤講師をさせていただいておりますが、学校へ着くと資料の準備をしてそのまま教室へ上がって、授業が終わるとそのまま帰ってしまう「ハケンの品格」的に無愛想な教師でありまして、ピアノの「ベクテレフ先生」とは廊下ですれちがった時に会釈する程度です。こんなに包容力があって、繊細なスクリャービンを弾かれるとは知りませんでした。掛け値なしに良い演奏でした。
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山形交響楽団については、ほとんど予備知識がありませんし、純粋にCDの感想を書かせていただきました。
長岡京室内アンサンブルやユーシア四重奏団の高木和弘さんが客演コンサートマスターで、2ndヴァイオリンにはヤンネ舘野さんがいて、東京から通っている若い楽員さんもいると伝え聞きましたが、だからどうなのか、というのは、実際に地元で日常的に通っているのでなければ、なんとも言えないですしね。
関西でも、イシハラ・ホールのリリック・アンサンブルはコンマスの堀正文さん以下、N響の人たちが何人も参加していますが、年数回のスペシャル企画ですし、神戸市室内合奏団は、東京からのメンバーもいるようですが、そんなことよりボッセの団体という印象が強いと感じます。
京都今出川(御所の西側)の府民ホール・アルティで京都の上村昇さんと東京の豊嶋泰嗣さん、矢部達哉さん、川本嘉子さんがやっている「京都アルティ弦楽四重奏団」は、毎回、熱心すぎるくらい熱心に練習しておられるようで、それが上手くいくこともあるし、ひたすら頑張る結果になってしまうこともある……。
他の土地から人を招いているといっても、本当にケース・バイ・ケースですね。
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ちなみに、アルティ四重奏団の次の公演は今月末です。
京都アルティ弦楽四重奏団第10回公演
2007年3月30日(金)19:00 開演(18:30開場)http://www.alti.org/syusai-2007-03-30.htm
- ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第1番
- ウェーベルン 弦楽四重奏曲(1905)
- シューベルト 弦楽四重奏曲第14番(「死と乙女」)
このグループ、毎回、豊嶋さんと矢部さんが曲ごとに1st、2ndを入れ替わるのですが、今回はどういう分担なんでしょうね。
これまでは、
- 豊嶋さん=ベートーヴェン
- 矢部さん=モーツァルト、フランス近代
というようなパターンが多かったように思います(それぞれのキャラクターが出ていますよね)。シューベルトはどっちがトップを弾くのだろう?