平成22年度大阪文化祭

30日は、今年の大阪文化祭(大阪府・大阪市・大阪21世紀協会の共催)の表彰式でした。副賞の賞金が復活して、表彰式の場所もクラブ関西というところに変わって、大阪21世紀協会をバックアップするような財界の動きがあるということなのでしょうか……。

平成22年度大阪文化祭賞受賞者の決定について(大阪府報道発表資料) http://www.pref.osaka.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=4398
今年の受賞者一覧・贈賞理由など http://www.osaka21.or.jp/ (大阪文化祭→最新受賞者へ進んでください)
大阪日日新聞の記事 http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/100831/20100831043.html

グランプリがOSK(現代演劇・大衆芸能部門より)で、邦楽部門は桐絃社の故・須山知行先生に師事していらっしゃった片岡リサさんが受賞して、洋楽部門は関西歌劇団が奨励賞。

大栗裕の周辺を色々調べている身としては、21世紀のOSK(参照:http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20100813/p1)と、須山先生(参照:http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20091209/p1)の教えを受けた人(賞の対象になった「BtoC」ではバッハを歌っていらっしゃいましたが、音大では、関西歌劇団で数々の大栗作品も歌った樋本栄さんに声楽を師事されたのだとか)と、その関西歌劇団とが並んで賞を受けている絵に不思議な感慨を覚えてしまいました。(思えば大栗裕の歌劇「地獄変」では、桐絃社の社中の皆さんが出演していらっしゃったわけですし。)

もちろん偶然こういう組み合わせになったに過ぎませんし、ご本人方のあずかり知らないこちらの勝手な連想ではあるのですが、主催者や受賞者の方々が何度となく口にされた「大阪の文化」云々というのは、織田作之助の好んで使った言い方を借りれば、そういう「ややこしい」因縁とどう向き合うかということを含むような気がします。(参照:織田作之助「大阪発見」http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/files/4106_7695.html

ヤヤコシ過ぎて、昔の話をされるのはカナワン、ということもあるとは思いますが、OSKがもはや何度目の再出発なのか数え切れない色々な変遷を経た「再生」を果たしつつあるらしいのは、やはりスゴイことだと思うのです。