「異常な状況で結ばれた男女は……

……長続きしない」というのは、映画「スピード」のサンドラ・ブロックの台詞ですが、犠牲者への黙祷ではじまった大阪交響楽団定期演奏会のメイン、ニーノ・ロータの交響曲第4番に惚れました。(^^)

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 私が住んでいたのは、最寄り駅は阪急線の小さな駅で、その周囲はちょっとした商店街だったが、少し外れると、何もない、かといって田園でもない、ぱさぱさした関西の町だった。[……]後ろへ曲がると、これは箕面へ通じる道だが、私はよく、この道を散歩に選んだ。

猫を償うに猫をもってせよ

私はその「箕面へ通じる道」を往復する路線バスで、1984年4月から1998年12月まで、「丘の上の大学」へ通っていました。箕面を横切って茨木へ向かう国道路線のバス停は、小谷野さんの小説の「私」が住むマンションのすぐそば。

「丘」を登る道すがら、旧浪速高校の校舎が木々の上に見えてくるのは、殺風景なキャンパスで唯一、旧帝大っぽい景色だったように思います。

阪神大震災の数日後は、西の被災地へ通じている国道が箕面駅近くの交差点あたりから渋滞でどうにもならず、バスを降りて、大学まで歩いたことを覚えています。