日本音楽学会西日本支部通信第1号(通巻101号)のご案内をいただきました。
http://www.lit.osaka-cu.ac.jp/asia/msj/#NewsLetter
支部の名称が今年度から「関西支部→西日本支部」と変わり、支部通信はリニューアル第1号なのだそうです。PDFで会員以外でもダウンロード&閲覧できるようになっています。
このように華やかなリニューアル・オープン第1号になるとは知らずに、発表レポートを2件担当してしまいました。場違い感に充ち満ちております。山根銀二大先生が「学会にねじこむ」のは歴史に名を刻む一種の「男の勲章」ですが、一介の無名・自称音楽評論家の作文は単なる恥さらし。
お調子者のバカをさらすのは、何かの宣伝になればそれも良し、という、貴族が河原者を大目に見るのに似た懐の深いご判断なのであろうと思います。学会の公式発行物の品位を貶めていないことを祈るばかりです。
他の方々の発表レポートを読んで、ゼッフィレッリのオペラ演出のキンピカはジェンダー論的な含みをもたせつつ「キャンプ」と形容していいのだろうか等々、色々勉強になりました。
1909年に最初にこの語が現れた時には、けばけばしい・仰々しい・気取った・芝居がかった・なよなよした・同性愛的な行動を指した。しかし1970年代中頃になると、「ひねくれてインテリ受けするほど極端な、陳腐さ・工夫・月並みさ・見せびらかし」と定義されるようになった。
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スーザン・ソンタグはエッセイ『キャンプについてのノート』の中で、以下のようなものをキャンプの例としてあげている。ソンタグはキャンプにバレエも挙げている。
キャンプ (様式) - Wikipedia
- ジャン・コクトーの人柄と作品。しかし、アンドレ・ジッドはキャンプでない。
- リヒャルト・シュトラウスのオペラ。しかし、リヒャルト・ワーグナーのオペラはキャンプでない。
ゼッフィレッリの演出。しかし、××の演出はキャンプではない。(「××」には何が入るのでしょう。)
それはチャンプや!(最悪のダジャレご容赦←あ、でもこの映画の監督がゼッフィレッリだ、というのは通じてますよね、皆さま、se camperかもしれない人が、The Champを撮ったという……、しかも彼の名字は、Zeffiretti(コジ・ファン・トゥッテにちなんで)となるはずだったのがZeffirelliで登録されてしまって、人生がその出発点からダジャレのようであったという哀しい事実(蛇足))
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