煩悩具足のファシズム

未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命 (新潮選書)

未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命 (新潮選書)

片山杜秀さんの音楽の本は生前の吉田秀和から名指しで誉められて、吉田秀和賞を得ましたが、今度は日本ファシズム論を柄谷行人が書評していますね。

http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2012070900012.html

もちろん、この評者は東大英文院を出て法政大の英語教師だったとはいえ、英文学や哲学や経済学の「学会」で「汗をかいた人」ではないので、世間で凡夫が蠢いている、というだけのことに過ぎません。(リンク先は、本の要約を棒読みしているかのような書評だし。)

「出家」して大学という僧院に入った者は、そのような煩悩に心動かされてはなりませぬ(笑)。

(この文章がなにを当てこすっているのかわからなくて歯ぎしりしている人は、こちらをどうぞ。→ http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20120606/p1