大阪のアパッチとイフィジェニー2部作

今朝、これを読み終わって、

夜を賭けて (幻冬舎文庫)

夜を賭けて (幻冬舎文庫)

映画は、東映で山本太郎なんですよねえ……。

今夜、これを、まず半分見た。

Iphigenie En Aulide / Iphigenie En Tauride [DVD] [Import]

Iphigenie En Aulide / Iphigenie En Tauride [DVD] [Import]

「アウリス……」で、ディアナが出てきてイフィジェニーは助かったけど、この一家はこれからが大変……。

戦後(といって1958年なので、既に「もはや戦後ではない」時期)の大阪のこの物語(後半は長崎・大村の収容所に舞台が移って、エピローグは現代の大阪城公園になる)は、おそらく「うつくし」の範疇ではなく、

一方、「タウリスのイフィジェニー」を観たシラーは、音楽でもこういうのがあるんだ、と静かに感動して、これを、ほぼ「古典美」と捉えたようですが(http://www3.osk.3web.ne.jp/~tsiraisi/musicology/honyaku/musikaesthetik/aesthetik_17.html ←まともな日本語と思えない訳で申しわけない)、

2つ続けても違和感なし。グルックの描くトロイ戦争は、ミンコフスキーで現代の戦場みたいな演出にすると、引き締まりますね。オペラ・セリアがシリアスなのは、「非常時」なんだ、と思う。シラーがこのオペラをワイマールで観たのも1800年だから、フランスの革命の余波がヨーロッパ全土に広がりつつある時代。