機械的主体がしゃべる

誰にも興味のない引っ越しログです。

OS XのVoiceOverに日本語音声が入ったんですね。iPhoneのほうでも話題のようで(Siriさん?)、今はWindowsもMacも最初に起動したときからしゃべってくれるんですね。ユニバーサルデザイン。

(コンピュータに可動部分(ハードディスクや光学or磁気ドライヴ)がなくなって、彼らが「機械」としてはほぼ無音で動作するようになった(しかもほっとくとネットワーク経由でいろいろなところと連絡をとりあっている)のと、音声等のガイドの充実が平行しているように見えるのは、偶然なのか、そうではないのか……。)

あと、エディタが対応していれば、AppleScriptで指定したテクストの全文読み上げも手軽にできるみたい。ウェブ上の長い文章は、目で読むと疲れるので、Windowsを使っていた頃から「コンピュータさん」に音読していただくのが習慣になっておりますので、OSの標準機能だけでこれができるのは助かります。

tell Application "mi"
  tell document 1
    set i to count paragraph
    repeat with n from 1 to i
      say (get paragraph n) using {"Kyoko"} speaking rate 350
    end repeat
  end tell
end tell

↑ミミカキエディットさんの場合。"Kyoko" の音声データは環境設定のVoiceOverのところの指示に従って、ダウンロード・追加インストールする必要があったけれど。

書面(script)で話しかける(tell)と、コンピュータさんが裏で「声」を調達したりして、人間に理解できるやりかたで、しゃべるわけですね。

こういうアップル好みなのかもしれないものの言い方は、古来「国際商業機械」系統の表象体系から見て、気色悪い、と思われたりするわけですが……。これは「パソコン左翼とパソコン右翼」だったりするのかしら。