農業

最近よく思うのだが、2、3代遡ると家は農家だった、というケースが日本の都会ではそれほど珍しいわけではないはずで、農業は結構ちゃんとした産業だったんじゃないかという気がする。

で、農家といってもそれなりの土地があって人を使っていた自作や地主と、雇われている小作の家では相当に事情が違っていたはず。

土地の私有が厳格で、そう簡単に農民が自分の土地を持つことができない社会における農奴みたいのとごっちゃにして、日本で「封建制」を語って大丈夫なのか。農家=封建的身分社会の最下層、なおかつ、都市文化から疎外された人々、みたいな引け目は、本当に実情に即している(いた)のだろうか。