新宗教とエディターシップ

齋藤十一を語るときには、彼が父の感化で青年期に新宗教(ひとのみち教団、のちのPL)にどっぷりつかって、社会人になってから脱会した経歴の持ち主であることを忘れないほうがいいと思う。エディターシップが、現代の神がここにいる、と、神は死んだ、の危うい均衡の上に成り立ったのがマスメディア全盛の20世紀です。(吉田秀和とほぼ同世代。)そしてこの種の狂騒状態を抜け出した先に21世紀がある(と私は思う)。