神通力指揮者

ブロムシュテットが日本人(NHK)好みの、身体の切れがなくなって神通力で指揮する老人になっていることに驚く。そら、こんな姿をみたらオーケストラは最高の演奏しようと思うで、それは「人の道」や。

それはええねんけど、こんなんナマで現場で聴いて、単に「良かった」しか言わんってどういうことや。

まさかとは思うけど、「これを押さえといたらあとで使える」みたいな不謹慎な商売っ気が先に立って、起きてることの意味がわかってないんとちゃうやろな。

元々のこの人のキャラは(器用に動くことはなかったにせよ)こんなんとは違うやん。それをまず押さえた上で語らなアカンで。だから吃驚するわけやろ。元気ではあるけど頭だけ、みたいな異様なバランスになってるやん。

突然変異ではなく順当にここへ来た感じだから、毎回全部見てると、かえって気づかないのかもしれないけれど。