"Zum 90. Geburtstag Takashi Asahina"

NDRのアーカイヴにある朝比奈隆の60〜80年代の録音が7枚組のCDになっているのは、たぶん、その道のファン/コレクターの方には周知なのだと思いますが、当時の批評記事をチマチマ読む作業を続けている今、取り寄せて聴いてみると感慨深い。

あっちこっちのオーケストラで振っていた曲が入っていますし、初共演1960年1月のベートーヴェンの2番の熱い第1楽章は、これが欧州へ行き始めた頃のスタイルなのかな、と思います。51歳。今の佐渡裕とか飯森範親の年代ですね。ちゃんと音が残ってたんだ。

展覧会の絵は、当時ドイツにいた園田高弘とショパンのピアノ協奏曲第1番で共演した1961年5月の演奏会の録音ですね。

紙の資料を集めてこのときこういうことがあったはずだ、と目星をつけていたら、ちゃんとその録音に行き当たる。ちょっとした宝探し感覚は地味な作業を続ける励みになりまする。