初台のレコ大

レコード大賞は初台の新国中ホールでやるんですね。いつからこうなったのだろう。去年の第55回の音楽監督・編曲・指揮は服部隆之だったらしいのだけれど、今も「レコード大賞スペシャル・バンド」という名前でハリウッドチックなオーケストラサウンドがびっしり鳴り続けてますね。

佐村河内プロジェクトが目指した先はほんとうにシリアス路線(←実際にはまったく儲かりません)だったのか。むしろ、シンフォニーやピアノやヴァイオリンの作品で箔をつけて、こういう芸能界的なビッグイベントを受注できるようになるのが、具体的に想定されるゴールだったんじゃないかなあ。

逆に、「服部家三代の洋楽王朝」(誰一人日本の音楽大学を出ていない!)とは何なのか、というのが解明されるべき大きな課題なんじゃないかしら。

オープニングのフルオーケストラによる歴代大賞作品のメドレーみたいのを、そこらのシリアス系作曲家の何倍も上手にこなしたりするスキルが大事なわけで、ゴースト新垣の仕事ぶりがどうであったかの分析は、こういうのと比べてなされるべきなんだろうと思う。ライヴァルはすぎやまこういち、みたいな。

(たぶん、「ミュージッククリエーション専攻」はそういうのを目指します、というニュアンスだろうと思うです。こうやって、佐村河内はちゃんと時代の脈絡に編み込まれておる。)

[……と書いているうちに、平成どどんぱだ!]