伝統(創られた)と慣習

ホブズボウムは、モダニズムによって創られた伝統の硬直と、共同体の融通の効く慣習を区別する。今なお傾聴に値する提案、CSのイデオロギーとして消費したら終わりとは思えぬ仮説であろう。

そして私見では、創られた伝統は「観光」の出現で対消滅するが、慣習は観光を飲み込んで、流転しながら生き延びる。

(ちなみに異物の混入を始めとする「メタファーとしての食」は、メディア論・制度論のゲリラ的短期戦ではなく、人類学の長期戦で用いるのが吉。

だって「食」は、前線の使い捨て兵器ではなく、確保しないと死んじゃう後方のインフラじゃん。)