放言の行方

2014年は他人の嘘をいわゆる「集合知」で暴くのが流行ったが、人間それほど暇じゃないので、2015年は、放言が放置されて、言った人の信用が下落していくのではないかという気がする。

嘘や間違いを謝罪して訂正する人なのか、ほったらかしにする人なのか、誠実さとダラシナさを自分でコントロールできない人間はダメだ、という感じになるんじゃないだろうか。それが良いことなのか悪いことなのか、一長一短だと思うけれど……。

(ゴーストライターがドラマの題材になったようだが、年末あたりから、人前に出て謝ったゴーストの人を「よく言った」と受け入れる世間の空気は明らかだよね。どこぞのワークショップも、大まかに言えば、その流れに乗ってるじゃん。

一方、魂の限界までつっぱった人は、たぶんドラマの題材になり難いと思う。だって、死人が出ているんだから……。

世相を「形式化」して論評するときは、変数の重み付けの見積もりが大事なんじゃないかと思う。)