さよならニューサイエンス

ひと頃は、古代ギリシャというとニューサイエンスのご先祖様という感じにディオニソスとピュタゴラスにいわゆる「ロマン」を感じる視線があったような印象があるのだけれど、最近の現役の解説類はたいていクリアカットに説明してあって、もう、そういう時代は終わったみたいですね。めでたい。

ただし、そういう黒魔術や神秘主義を権威づける「種」としても使えそうな本格的な研究書(本自体はちゃんとしている印象の)は今も古書で高値がついているようで、ちょっと困る。

ディオニソスやピュタゴラスについては、何がどこまでわかっていて、ここから先は不明、という淡々として乾いた説明がすぐにわかるようになっていて欲しい。オカルト対策ということで。