「何かしなければ」という衝動に突き動かされて、何でもいいから暴走……するかしないか、決めるのはあなた自身だ。
凄いのはジャヴェルを置いたことですよね。共和主義とポリスを巡る物語なんだ。自由か愛国か、とか、デモクラシーとは、とか、という日本でよくある問題設定とは、ちょっと違う。
- 作者: ヴィクトルユーゴー,豊島与志雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1987/05/18
- メディア: 文庫
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都市の下水道というと第三の男、岡田暁生は、この映画をネタにウィーンの下水道とは、と語ったわけだが、既にユゴーがパリの下水道について滔々と論じ、下水道での攻防を描いている。下水道に都市の何かを象徴させる手法は、ユゴーなんですね。
- 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
- 発売日: 2011/02/14
- メディア: DVD
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一方、司馬遼太郎は、川路利良がパリで「下水道は必ず見ろ」と言われたエピソードをしっかり入れている。川路らのパリ視察は1870年代初頭、レ・ミゼラブル刊行(1962年)のすぐあとです。司馬はフーシェでツヴァイクの名前を出すし、下水道といえばパリで、レ・ミゼラブルだ、と、このあたりは当然読んで知っているということでしょう。(そりゃそうだ。)司馬遼太郎と岡田暁生の間のどこかで、この種の「文学」の教養が切れた。
- 作者: 岡田暁生
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/01/31
- メディア: 単行本
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