サントリー音楽賞受賞とのことだが、先日の定期演奏会、とくに前半のモーツァルトのコンチェルトは、オーケストラもいいところがなかった。
京響は、色々周到にお膳立てすると見栄え良く上手に演奏するのだけれど、逆境に脆い。これは前からそうで、今もそんなに変わっていない。
踏みとどまってどうにか切り抜ける力はないので、あんまり、おだてんどいて欲しいなあ。
誉めて調子に乗ったところで掌を返したように落とす、みたいなマスコミの荒波をタフに乗りこなすタイプの人たちじゃないと思う。
(あんたらは、そうやって何人何組の音楽家を使い捨てれば気が済むのか(笑)。)
京都のみなさんに長く愛されるオーケストラ、でええやん。
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で、広上さんの野心は、あるところまでいったら、他へ移ってそこで充足したほうがいいと思う。
だから、この報道を受けて音楽関係者が考えるべきなのは、
「うちも京響を呼んで、便乗商売させてもらおう」
ではなく、
「この実績を元手にして、これから広上さんをどう展開させればいいか、そして我々がそこに絡むには、どうすればいいだろう」
だと思います。
いつか終わりが来るのだから、音楽業界のほうで次の展開をちゃんと用意しておいてくれないと、「そろそろ潮時」となったときに、揉めたり、嫌な感じになるからね。
商売をしたい人たちは、いま流行ってるものに群がるのではなく、先の先を読むべし。