一九五二年六月頃から〈小河内文化工作隊〉へ参加する。これは都市労働者と農民を結ぶ“労農同盟”の実現をめざす、半非合法的な〈山村工作隊〉の活動の一端で、東京都奥多摩町の小河内においては山村労働者の生活闘争と、ダム工事反対・ダム工事労働者の待遇改善の闘争を展開した。工作の先住者のなかには、当時早稲田大学の学生であった後年の映画監督・土本典昭や、SF作家の小松左京、劇作家の山崎正和らの姿もあった。(34頁)
勅使河原宏の映画監督デビュー前の政治活動に関してこういう記述がある。
1927年生まれの勅使河原は既に25歳で、小松左京(1931年生)が京大在学中に共産党に入党して山村工作隊に加わったことは本人も生前に書いていたようだが、山崎正和(1934年生)が奥多摩にいたのは、なんとなく意外。18歳前後で大学に入りたてで共産党入党ということだったのだろうか。
- 作者: 友田 義行
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戦後の美術・文学の人たちが「アヴァンギャルド」をどのように定義していたか、人によって少しずつズレがあることなどの整理もしてあって、まだ読み始めたところだが、手堅いしっかりした研究書という印象。
関西のこの世代の学生左翼運動と、あと、戦後関西の労働運動は、ちゃんと概略を知っておきたい気がします。
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ところで、
少なくともかつてはそれなりに地に足のついたところがあったのかもしれない労組をこの機会に根こそぎつぶしてしまおう、という感じが、橋下・維新にはかなり露骨にあったよね。
都市大阪の欠くことの出来ない一面だと思うのだけれど、あまり普通に読める形でそのあたりをまとめた本を私は知らない。
でも、ひとつのオケに労組が2つある、とか、色々あるわけじゃないですか。