上海租界の劇場文化 混淆・雑居する多言語空間 (アジア遊学 183)
- 作者: 大橋毅彦,関根真保,藤田拓之
- 出版社/メーカー: 勉誠出版
- 発売日: 2015/04/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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朝比奈隆は昭和23年に小牧バレエ団公演のパンフレットで上海のバレエの思い出を赤裸々に綴っていたのか。
彼が「大阪でオペラとバレエをやるためにオーケストラを作るのだ」と言っていたその思いの核心部分ですよね。
やられた!と思うと同時に、さすが榎本先生、見つけるべき人が決定的な資料に行き当たられたんだな、と思いました。草刈氏とも関わりのある公演だったようですし……。
次に誰かが朝比奈隆の評伝を書くとしたら、こういうことが起きるとわかった以上、朝比奈隆の全著作のリストを作成するところからはじめないといけませんね。
大阪音大の博物館にある資料をブルドーザー式に渉猟するところからでしょうか。時間と熱意があればできるはず。
(こういう風な、やり遂げた暁にはほぼ100%賞賛が約束されている手堅い仕事は、私のようなひねくれ者がやることではないと思っておりますので、学位とかライターとしての名刺代わりの単著とか、そういうのを手にその後の人生を前途有望にドライヴするべく、我と思わん方がやってください。)