博報堂

わが師 井口基成 どてら姿のマエストロ[ムジカ]

田中正史はCM音楽で当てて博報堂と契約していたらしい。昭和40年頃の話。ざっくばらんで、内情をあけすけに書く人だ。CMの仕事は博報堂経由だとして、東京の放送局の仕事はどういう流れで受注していたのだろう。

（大阪の放送局の場合は、大栗裕もそうだがプロデューサー、スタッフとの個人的なつながりが大きかったのではないかと思われるが、昭和40年頃の東京はどうだったのか。）

大阪市内の生まれで、まだ市内にあった頃の大阪音楽学校の早期教育を受けたけれど作曲はほぼ独学で、のちにピアノの師匠、井口基成の紹介で深井史郎に師事、ということらしい。

関西歌劇団創作歌劇のオペラ「羽」については、「労音の委嘱」という言い方をしている。武智鉄二や朝比奈隆の人脈で抜擢されたわけではないのかもしれない。