二拍三連

2015 年反安保デモのシュプレヒコールは Migos 的か?: 日本語とラップのリズムについてちょっとした考察 | Philo-MUSIC and Phenomenology ver.2 β

Migosのラップって、めちゃカッコイイのですね(=無知)。

勉強になった。

あと、動画が埋め込まれている「安倍は辞めろ」だが、アベワ、ヤメロ、という風に3音節ずつきっちり区切っているのと、3音節の頭の「ア(ベワ)」と「ヤ(メロ)」でタイミングを合わせようとしてアクセントが付いちゃうせいで、二拍三連には聞こえない。MigosさんやKダブさんのシンコペートした「3」は、もっとフラットですよね。

(「アベワ、ヤメロ」のことを、二拍三連として不出来である、とか、不完全である、と言っているのではなく、これは、ラップの二拍三連とは異なる何かなのではないか、と思うのです。ちょうどかつて、民族音楽学が「未開」や「音痴」とされてきたものから、別の文化を聞き取ったように……。)

こういう物言いはクラシック音楽しか知らない者の決めつけである、という風に増田聡が食ってかかってくることが予想されるが、ブラックミュージックの「3」のノリは、私でもわかるよ。むしろ、ジャズやラテンにも通じる「3」は、ロックがジャンルとしての出自から言っても苦手な案件で、そこで足下をすくわれた、ということじゃないかと思う。

(ロックのビートは、理念型として、たぶん「2」や「4」だよね。)