ジョナサン・クレーリーの言う知覚の錯乱は、エルンスト・マッハを読み直す、という作業を含んでいたかと思いますが、
エネルギーという19世紀的な観念が産業革命のシンボルであったとはいえ、その先に出てきた Energetik は肥大した極論、「悪しき19世紀」の象徴のようなところがあって、原子の存在を否定する立場だったヴィルヘルム・オストヴァルトは、ブラウン運動の発見で論争に負けて、原子論から量子論への道が開かれた
……というような「20世紀の物語」も21世紀の到来とともに再検討されて、Energetik が復権したりする可能性があるのだろうか?
鈴木貞美はこのような本を編纂しているようだが。
- 作者: 鈴木貞美,金子務
- 出版社/メーカー: 作品社
- 発売日: 2013/10/30
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る