「小狂詩曲」の周辺、1960年代の大栗裕

大栗裕が1966年の吹奏楽コンクール課題曲「小狂詩曲」を発表する以前に、大阪府警察音楽隊のために作曲した2つの作品。

こちらは1963年作曲。


二つの踊り(大栗裕)

こちらは、第1番が1964年、第2番が1965年(ということは小狂詩曲作曲の数ヶ月前)。


吹奏楽のためのエチュード(大栗裕)

これに、大阪音楽大学吹奏楽団(現在の大阪音楽大学吹奏楽演奏会)の第2回演奏会(1969年)のために作曲したディヴェルティメントをあわせて、大栗裕の60年代の吹奏楽作品に、ようやく手軽にアクセスできるようになりました。


吹奏楽のためのディヴェルティメント(大栗裕)

1956年の大阪俗謡による幻想曲(管弦楽)と1973年の吹奏楽のための神話の間、ヴァイオリン協奏曲などを書いていた頃ですね。

大栗裕 : 大阪俗謡による幻想曲、ヴァイオリン協奏曲 他

大栗裕 : 大阪俗謡による幻想曲、ヴァイオリン協奏曲 他

大阪府警察音楽隊からご遺族への自筆譜の返還にご尽力くださった関係者の皆様に感謝です。(自筆譜は、現在、大阪フィルハーモニー交響楽団大栗文庫に入っています。)

やはり1963年に、こちらは「大阪フィルのメンバーによる室内楽の夕」で外山雄三の指揮によって初演された管楽器と打楽器のためのディヴェルティメント第2番「三つの像」など、楽譜はすべてティーダ出版から出ています。