価値を生み出す

公的機関(の構成員)が使用料という名目で民間事業を援助するのは、補助金でその事業を延命させるのに似ている。しかし公的機関には、その事業がどのような価値を生成しているのか、ということを分析したうえで、そのような価値の生成が持続可能であるように状況を組み替える、そのような組み替えを促すべく状況に戦略的に介入する、という発想もあり得るのではないだろうか。

事業・サービスのユーザーになる、というマイクロポリティクスに期待するのは、あまりにも冷戦末期=1980年代的であり、公共性の理念がシニカルに限定され過ぎている。