タケミツとハルキ

武満徹は「へるめす」グループだし、「雨の木」シリーズのあたりから大江健三郎に接近したけれど、「世界に通用するブランド」というタケミツの売られ方は、むしろ、村上春樹に似ていたかもしれない。

その村上春樹は、武満徹が亡くなってから小澤征爾に近づいたので、事態は乱反射しているけれど……。

ちなみに武満徹は芸術新潮に書いたことはないけれど、まだ同誌が「音楽」を扱っていた頃にスタートした「今日の音楽(ミュージック・トゥデイ)」は初回から同誌でフォローされていた。タケミツのブランディング戦略は、1970年代終わりの「アートの資産化」の動きに上手に乗っていますよね。セゾンだし。